大泉洋だけじゃない。北海道が生んだスター『TEAM NACS』の魅力と出演映画まとめ

世界自然遺産の知床や、海の幸や観光地で溢れる北海道。
札幌雪祭りでは毎年200万人前後の人々が訪れ、すすきの等の歓楽街を始め、函館、小樽など観光地を言い出せばきりがない。
そんな北海道は、小日向文世、水谷豊、伊吹吾郎など数多くの俳優を排出しているが、今回は、『TEAM NACS』(チームナックス)の俳優陣を紹介していきたい。
『TEAM NACS』とは、大泉洋を筆頭に、安田顕、戸次重幸、音尾琢真、森崎博之の5人から構成される演劇ユニットである。
それでは早速彼ら一人一人の魅力に迫っていこう。

『TEAM NACS』結成秘話


北海学園大学の演劇研究会にて彼らは出会った。演劇研究会の中でもまともに活動へ参加しないメンバーばかりで研究会の異彩を放っていた集まりであった。
『TEAM NACS』の由来は、リーダーの森崎が演劇研究会の公演にて、「ノックス!」というセリフを力を込めて発声したことで「ナックス!」と聞こえてしまったことに由来する。
その後、演劇研究会の中で「ナックス!」がブームになり、森崎と仲が良い5人を「ナックス」と称するようになった。これが『TEAM NACS』の由来である。

『TEAM NACS』といえば彼。大泉洋【嫁は?出演作は?彼が愛される理由!】

誕生日:1973年4月3日
身長 :178cm

TEAM NACSといえばまず最初に思い浮かぶ役者は彼ではないだろうか。
役者としての実力はもちろん、多くのバラエティーへの出演もしており、タレントとしてのトーク力もピカイチだ。
ドラマへの出演も多く、私生活ではドラマプロデューサーの中島久美子と結婚している。
私が彼を知ったきっかけは、フジテレビドラマ『救命病棟24時』であったのだが、まさにこのドラマをきっかけに二人は出会ったようだ。

彼の出演する北海道のローカル番組、「水曜どうでしょう」は北海道のみならず、日本全国の人が愛してやまない伝説のローカル番組となった。

代表的な出演映画
  • グッドバイ
  • 探偵はBARにいる シリーズ
  • 駆け込み女と駆け出し男
  • 清須会議
  • 恋は雨上がりのように
  • 焼肉ドラゴン
  • アイアムアヒーロー
  • etc

私は彼の人間性にとても強く惹かれる。とある映画の現場にて、彼と共演する機会があったのだが、彼が現場に入るなりすごく現場が明るくなったのだ。彼が現場へ入る前は、空気がピリピリしていたのが、彼が現場に入ってくるなりその空気は一蹴され、スタッフたちも笑顔になった。
バラエティー番組でへ出演した際も分かると思うが、彼は話がとにかく上手で、周囲を明るくさせる力がある。
「初対面の相手でもいつもタメ口を聞くタイミングを伺っている」と彼がインタビューで答えていたことを耳にしたことがある。人間関係を気づく上で、初対面の相手へタメ口を聞くことはマイナスにしか作用しないことが多い。そんなことなどどうでも良くさせる彼の魅力が、いつまでも役者として輝いている由縁なのだろう。

安田顕【CMにドラマに映画に引っ張りだこ!】

誕生日:1973年12月8日
身長 :174cm

今ではドラマや映画に引っ張りだこの安田顕。彼を知らない人の方が今や少ないのではないだろうか。彼も大泉洋同様、「水曜どうでしょう」メンバーとして欠かせない人物だ。
同番組での名物「牛乳リバース」は彼の代名詞ともなっている。
容姿もさながら、どこかしら人を魅了する雰囲気が漂う。

代表的な出演映画
  • 家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。
  • 愛しのアイリーン
  • 母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。
  • 俳優 亀岡拓次
  • etc

彼がすごいのは、コミカルな3枚目から冷酷で無愛想な役まで幅広く違和感なくこなす事ではないか。
ある種の気持ち悪さ(褒めている)を持ち合わせ、その特徴を存分に活かして役を演じている印象がある。
個人的な印象だが、映画よりドラマの方が彼の魅力が光っていることが多い気がする。ドラマの方が寄りの画が多いせいか、顔がアップで写っている際の彼の表情はとても繊細で、機微な感情がよく伝わってくる。
彼の「声」もまた魅力的で、低く男らしい声が彼の存在感と気持ち悪さ(褒めている)に拍車をかけているのではないか。

妻は市川由衣!グループきってのイケメン戸次重幸!

誕生日:1973年11月7日
身長 :173cm

TEAM NACSで一番イケメン。爽やかな見た目と、澄んだ声に女性ファンも多い。
そんな彼だが、2枚目よりも3枚目の役が多かったりするイメージだ。劇団で叩き上げてきた演技力と実力で、2枚目とは感じさせない芝居で観ている人を楽しませてくれる。

代表的な出演映画
  • 神と人との間
  • 恋は雨上がりのように
  • 空母いぶき
  • etc

女優の市川由依と結婚したことでも話題の彼。まさに美男美女のお似合いの夫婦だ。
私は『TEAM NACS』の本公演をほとんど鑑賞しているのだが、毎回彼に感じるものがある。それは観客への感謝と敬意だ。
終演後のカーテンコールでの挨拶では、彼が一番長くお辞儀をし、大きな声で感謝を述べている印象がある。終演後の疲れなど一切見せず、ひたすら笑顔で挨拶している彼は心までイケメンなんだなといつも感動する。

コワモテな音尾琢真!映画「孤狼の血」での生々しい演技

誕生日:1976年3月21日
身長 :170cm

TEAM NACSで一番役者としての色が濃い彼。主に強面の役でキャスティングされることが多く、迫力は「TEAM NACS」の中でもでピカイチである。
そんな彼だが、プライベートは実はとてもキュートで、ギャップ萌え必須の役者だ。

代表的な出演映画
  • 孤狼の血
  • 日本で一番悪い奴ら
  • サニー/32
  • 空母いぶき
  • 凪待ち
  • 関ヶ原
  • 検察側の罪人
  • etc

コワモテの容姿から、やはりバイオレンス系の作品に多く出演している。中でも白石和彌監督作品には常連の役者で、彼の役者としての実力が伺える。また、原田眞人監督の作品にも2本出演しており、監督に好かれる俳優としての印象が強い。
私が一番彼の芝居で好きなシーンは、映画「孤狼の血」のワンシーン。股間に埋め込まれた真珠を取り出すという役所広司とのシーンには、ただならぬ臨場感と生々しさで、観ている人をスクリーン越しに震撼させたのではないか。

「ミックス。」での熱演がやばい!森崎博之

TEAM NACSのリーダーである彼。出演作から言っても他のメンバーより少ないが、それは北海道を中心に活動していることにある。
「あぐり王国北海道NEXT」という番組で活動しており、役者の傍ら、農業や食育についての講演活動も行っている。

誕生日:1971年11月14日
身長 :178cm

代表的な出演映画
  • ミックス。
  • プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜
  • 愛を積むひと
  • 空母いぶき
  • etc

映画「ミックス。」では、女優の蒼井優と中国人夫妻の役をしているのだが、これがまたたまらなく面白い。
一見彼の風貌からは想像できないエネルギーと迫力が彼の芝居から伝わり、ギャップと滑稽さに笑うこと間違いなしだ。

筆者の一言

今彼らは、日本で最もチケットが取れない劇団とも言われており、その人気は日々増していく一方だ。
各々魅力を持った彼らがこれからどんな作品を世に出していくのか。これからの彼らの活躍に目が離せない。